- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/03/22
- メディア: 文庫
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とはいえ、解説で”ロジック”、”ロジック”と声高に連呼するほどのもんではないな。
少なくとも本格で言うところのロジックではない。
好意的に解釈すると、チェスタトンや泡坂の論理に通じる点はあるかも。
論理の遊戯性に関しては、完全にそっちの領分だ。
ま、でも、とにかくミステリ短編集という理解ではない。
そういう先入観を除けば、愉しい作品集かもしれない。
もう一個、この人独特のホラー風味でねっとりとなってしまうとこを除けば。
(これは個人の感想で、そういうところが良いという人も多いかと思う)
ベストは「囚人の両刀論法」かな。
採点は論理の遊戯性を評価してギリギリ7点。