- 作者: 日本推理作家協会
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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”お話”としてはまとまった作品が多いのだけど、ミステリとしては弱すぎる作品ばかり。
総じて納得感の薄い作品ばかりが集まった印象。
本ミスの方のベスト3と作者は被るが(しかもあちらの作品の方が良い)、七河迦南「悲しみの子」がベスト。この作品も強引すぎる着想で納得度は高くはないが、深刻さの中でさえ、意外な真相のもたらすユーモラスさが味わえる。
第2位は話の気色悪さを評価して、曽根圭介「妄執」。つい引き込まれて逆転にちょっと驚いた。
第3位に挙げたい作品があまり見つからず、しょうがなく中田永一「宗像くんと万年筆事件」 に。「口をすべらす」ことを、過去でなく未来に求めるのは好きではないのだが、論理展開を評価。