- 作者: 我孫子武丸,西崎泰正
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2012/12/22
- メディア: コミック
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「芸がない」って我孫子っちがあとがきで書いてるけど、”監禁探偵”じゃないやん。
別の形で監禁させてみせてこそ、本格ミステリ作家の”芸”と言えるんじゃないのかな。
特にミステリファン向けというわけではないから仕方ないのかもしれないけど、
はっきりと犯人とわかる描写を入れて、犯人指摘のロジックでそのシーンがあるから
いいだろうとばかりに、必然性ない絞り込みに使うのも、センスいまいち。
読みどころは最後の異様な動機だけって感じかなぁ。
でも「連続ひき逃げ」「ナースの自殺」「幽霊騒ぎ」と三本柱にしてる時点で、
容易に想像がつくレベルなんだけどね。
ミステリ漫画としては及第点の作品だろうけど、
我孫子武丸原作というお題目で読んじゃうとやっぱり物足りない感。