- 作者: 青柳青
- 出版社/メーカー: 新風舎
- 発売日: 2007/09/05
- メディア: 文庫
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色々とつたなさが感じられて、イマイチのめり込めなかった。
視点人物がころころ変わるんだけど、まずそれがすんなり追いつけない。
名前が出されないと誰の視点描写かわからないんだよなぁ。
せっかく一人一人にキャラ作ってるのに。
なんかこれがリーダビリティをすごく阻害している。
また冒頭があることで、小説の中で起こる展開があらかじめ読めてしまってるから、
これってどうなるんだろう、という疑問が抱けない。
それでいて、それぞれで引っ張られてもなぁ。
ラストシーンが冒頭にあって、そこに至るまでを描いていくのならまだしも、
時間軸的にその後に当たる部分が、最後の最後にほんの付け足しのように、
中途半端にバタバタと書かれてるのも、構成的に気持ち良くない。
爽やかなままで読み終えさせて欲しかったなぁ。
題材はユニークでいいんだけど。惜しい。