時を生きる種族

時を生きる種族 (ファンタスティック時間SF傑作選) (創元SF文庫)

副題が「ファンタスティック時間SF傑作選」。
この編者の「時の娘」もとっても良かったけど、これまた傑作揃い。
これで全編初書籍化とは、奇跡的とも思える出来映えじゃないのかしらん。
　
ヤングのいつもの妄想ＳＦに、それに輪をかけてロマンティックな「緑のベルベットの外套を買った日」。
ムアコック、シルヴァーバーグ、ライバ−のようなお馴染みの名前でも、落ち穂拾いじゃないよな秀作揃い。
「恐竜狩り」もこのテーマの定番と言えるでしょな作品。
　
そんな中でも、とにかく「努力」が出色！
マイナーな作者ではあるけれど、これを今までアンソロジーで読んだことがないことが不思議に思えるほど。
凄い作品だよ。読めて良かった。