というわけでTSUTAYAの新作で鑑賞。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2012/03/02
- メディア: Blu-ray
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元々は劇団スパイスガーデンの同名舞台の映画化。
「笑ってると、ダマされるぜ。」というのがキャッチフレーズだけど、笑える感じは薄めだよね。
二転三転どころか、終盤はごろんごろんひっくり返りまくる。
なんだけど、一発大きなひっくり返し以降は、必然性も一切無いため、爽快感に欠ける。
逆にかえってやりすぎと思えて、個人的には逆効果に感じた。
密室劇を外れた以降は、映画化に際して無理矢理蛇足を付け加えただけなのでは?
その一発大きなひっくり返しも、納得感が薄いのだよなぁ。
こんな大袈裟なことやってるのも、表に見えてるシナリオならフィクションとしての妥当性は認められるんだけど、そのひっくり返しが本当のシナリオならそりゃあまりにもやり過ぎだろと、一気に現実感が無くなってしまう。フィクションと割り切れるレベルじゃないんじゃないか。
元々現実感無い話でしょと、作者自身が開き直ってるようにすら思える。
(ごめんなさい、コメンタリーは聴いてないので、その辺は語られてるのかもしれないけど)
そこから急に雰囲気一転してダークゾーンに突入しちゃうこともあって、後味の悪いこと、悪いこと。
で、先に書いたように、余計なひっくり返しの連発で、更に気が滅入る。
「笑ってると、ダマされるぜ。」ってのは、笑える作品かと思ってると痛い目合うぜ、って意味じゃないよな?
どんでん返しの連発が見られるという点では価値ある作品だとは思うけど、気持ちよく騙してくれる作品じゃなかったなぁってのが正直なところ。