新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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四十九日のレシピ

四十九日のレシピ

四十九日のレシピ

熱田家の母・乙美が亡くなった。気力を失った父・良平のもとを訪れたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、生前の母に頼まれて、四十九日までのあいだ家事などを請け負うと言う。彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を、良平に伝えにきたのだった。家族を包むあたたかな奇跡に、涙があふれる感動の物語。

電車の中で泣いちゃまずいだろと思って、最後の百ページくらいは家読みにした。
 
泣くより先にビックリしちゃった。
こういう作品だったのか。しかも、こんなにいろんな伏線が張ってあっただなんて。
そっちの驚きに持って行かれちゃって涙までは出なかったけど、いいお話だよね。
 
夫婦物で親子物。
ただまだまだ自分にとってはもっと先の様相だから、ズッポシという感情移入ではなかったのが、泣くまでには至らなかった要因かな。