新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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エアベンダー

エアベンダー公式サイト
109シネマズグランベリーモールにて、3D超日本語吹替版を鑑賞。
FreeMLの懸賞で当たって見たので、出来るだけ褒めて書こうかとも思ったけど、既にほとんど上映終わりかけてるから、正直に書いても構わないかな。何せこのときの上映だって、わずか4組6名という寂れ具合だったからなぁ。
 
まず見たいと思ったきっかけは、監督がナイト・シャマランだったから、ということに尽きる。しかし、まぁ予想した通り本作の監督がシャマランであるべき必然性はさっぱり感じられなかった。普通の映像作家であれば、誰でも構わないだろうになぁ。
 
ストーリーとしては手堅い印象ではあるが、抜きん出るものはないな。
やはり三部作中の第一部。「次に続く」の持ち越しばかりなんだけど、果たして次はあるんだろうか。TVシリーズを縮めた映画化のせいか、説明不足な部分も多い。百年の空白だって、ほとんど意味無かったと思うし。
 
キャラクタも特別魅力的ではなかったな。
主人公少年にまだそこまで凄さを付加出来ない分、ヒーロー物としての快感度はさほど高くない。悪役なのか味方なのか、あやふやな描き方のメインキャラが複数いる。水の兄妹の立ち位置もいまいち不明瞭。せっかくの水の都なら、成長度合いをメリハリ付けて見せて欲しかった。
 
最後は映像。
あちこちで3Dは結構体験してはいるが、長尺を全編3Dで見るのはこれが初体験。なるほどという感触。奇をてらった演出ではなくて、リアルさを増させるような感触か。時々書き割りのスクリーンを何重か立てかけたような見え方を感じることはあるが。
本作の映像としての迫力はそこそこ止まりかと。気水土火で戦うというモチーフだから、元々は立体視に向いた作品だろうになぁ。
 
ということで、総合的には3Dにした差額300円(×二人分)で、見た分には充分満足。モールのあちこちで半券で割引になるサービスがあるんで、充分元以上は取れたし。全編3D映画(大昔の「13日の金曜日Part3」なんかは当然除くぞ)も初体験できたしな。
 
しかし続編を金出して見ることはないな。