新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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アパートメント

先月購入したばかりのDVDを鑑賞。

現在と過去とをモザイク状に組み合わせて、予想外の構図を浮かび上がらせる作品。
そういうタイプの作品は多いとは思うが、これはその中でもかなりの秀作の部類だろう。
前半のミステリアスな状況の中に数多くの伏線をちりばめ(ミステリ的な伏線とは若干ニュアンスは違うけども)、それが徐々に徐々に露わにされていく後半。
一度にドンという衝撃ではなく、この徐々にヴェールが剥がされていく感覚は、本作の主題がサスペンスではなくラブ・ストーリーであることにふさわしい。
イザベル・アジャーニ風のモニカ・ベルッチ(リザ)の美しさも格別だな。
それだけにラストの主人公の行動や心理に納得いかない部分も感じはするが、それでも隠れた名品だと思う。