新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ソウ5

6月に購入したDVDを鑑賞。3,4を軽く見返してしっかり理解した上で見なきゃ、だったので時間かかっちゃった。でもこれでようやく5作分ちゃんと把握できた気がする。

ううん、こんなの、ソウじゃない。
な〜〜んにも驚きようのないシナリオ。
こちらがジグソーのやり口に慣れたから、というせいかもしれないけれど、テープの言葉があまりにも素直すぎて何の捻りもないもんだから、もう丸わかりやん。でもって、それ以外に意外性を仕組んでる要素も無いんだもの。残虐シーン我慢した甲斐が無いよ。
 
名作である1,2作に比較して、3,4作は意外性は低いものの、それでもそれまでとは違う”ずらし”をちゃんと見せてはくれた。
しかし本作は、単にそのレールの上に乗っかっただけで、一歩も新しい方向に踏み出せていない。
 
ゲームの意味合いもあまりにも希薄だし、次作への謎の引っ張りようもあまりにも露骨。一応、ソウ・シリーズの基本「最前列で見ていた」をクリアしてることだけは評価できるけれど。
公開中の6作目もそんな評判良く無さそうだし、今度は買わずにレンタルだけで済まそうかな。
 
しっかしもう、「あの影ではこんなことが」には、いい加減飽きたっ! もうやめようよ。
 
あっ、でも力仕事はこのお方でいいんだけどさ、建築の設計士のジグソーさんにゃあ、とても出来っこ無さそうな医学仕事(目の中の鍵だとか二人串刺しだとか)とかは、足の不自由なあのお方がやってたって「実はあの裏で」ネタが残ってるはずでは?