【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】
#4 「侵入した死体」
全身美容整形をし、波乱万丈の人生ストーリーを暴露本として出版することになったゾラ・ズバジェスキ。テレビのインタビュー番組収録中に、ゲストとして現れた担当医師のカーチンはゾラを罵倒し、辺りは騒然となった。カーチンはゾラと過去に恋愛関係にあったのだった。それから間もなく、カーチンは自宅で何者かに射殺され、ゾラに容疑がかけられる。
うはははは。
笑うしかあるまい。
空っぽの衣装箪笥を階段使ってえっちらほっちら運び上げて、ようやくセッティングできたと思ったら、中から死体が転げ出してくる。
西澤保彦「瞬間移動死体」のようなSF的解釈でもなければ実現できそうもない謎を、曲がりなりにも現実のものに仕立て上げたってだけでも、もう拍手する他はないってもんだろう。かなり苦しいけどね(笑)。
もう一つの全く別種のトリックも、さりげなく盲点でついつい虚を突かれてしまうんだよな。
モンティ・パイソンに出てきそうなキャラだとか(濡れた股間の無理すぎる言い訳が最高)、コメディ色も楽しい回だったと思う。