数の国のルイス・キャロル

数の国のルイス・キャロル

「四色問題」の著者ロビン・ウィルソンによる、評伝と科学読み物との合体版みたいな雰囲気。
数学者としてのルイス・キャロルに焦点を当てているのが、ユニークな視点だろう。あまり難しくも易し過ぎもしないバランスはOKだと思う。
論理ゲームやパズルなども紹介されてはいるが、従来のパズル本的な与え方ではなく、あくまで読み物としての体裁に挿入されたもののように感じられる。頓知ではなく、数学力が試されるものが多いし。
アリス・ファン必読と言うほどではないと思うが、原作に対してこういう意味があったのかとハッとする内容もあったりするので、コアなファンは是非どうぞ。