新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ハプニング

ナイト・シャマランって落とすこと大好きだから、どんな風に落としてくれるんだろ……
 
……なんてことを思いながら見ちゃいけない作品だったとは。 ぐはっ。
 
不思議な出来事や暗示や雰囲気を楽しみましょ、怖がりましょ、というもの。ビックリなんてものはどこにもありゃせんぞ。冒頭の授業シーンで主人公が結論として放つセリフが、そのまんまこの映画の言い訳になっているのかな。
奥さんがどんなエキセントリックな行動を取るのかしらんとか、浮気ストーカー男がどう絡んでくるのかしらんとか、ことごとくスルーだったし、登場人物達の行動も納得いかないものが目立つし、結局は投げっぱなしだし。
 
「得体の知れない怖さ」という”雰囲気だけ”を楽しむべき作品。
雰囲気だけってのが嫌いな私としちゃあ、これならまだ「サイン」の方が「くだらな〜い、ケケケ」と笑える分、ましに思えたりして。