新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ガラスの仮面 43巻

ガラスの仮面 43 ふたりの阿古夜 2 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 43 ふたりの阿古夜 2 (花とゆめCOMICS)

少女漫画の輝ける金字塔の一つ。手元にある第1巻を見てみたら、1976年4月20日初版発行(自分が持ってたのは80年の19版)。30年以上に渡って書き続けられている、永遠の名作。
そういう天使の供物のような存在でありながら、学生時代試験前になると何故か読みたくなってしまう(そして実際読んでしまう)悪魔の誘惑物でもある。断言してもいいが、絶対に私だけではないはず。
 
さて、この四年ぶりの新作。二人の舞台の方向性が見えてきたところ。ただこの段階で月影先生にあの台詞を言わせたということは、固まっているはずの亜弓さんに関しては、方向性の転機が必要そう。それが何らかの”気付き”なのか、雑誌掲載版がそうだと聞いているように”目のハンデ”となるのかは、まだわからないけれど。
一方、模索していたマヤの方は逆に方向性は一直線であることからすると、あとは外部要因で振ることしか出来まい。とすると、いよいよ真澄さまの死亡フラグ立てる準備かな?(月影千草の運命と重ねるためには、最終局面はそうならざるを得ないと思っているからなぁ。予想を裏切って欲しいのはやまやまだけどね)。