もうホントに待ち望んでいた本作。準新作になった途端の半額キャンペーンにて、飛びつくように鑑賞。
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/11/28
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昨日一日で三回も見ちゃったよ。まずは一回目、そりゃ、ぶっ飛んだよ、ぶっ飛ぶさ、そりゃあ。でもってニ回目、コメンタリーで監督と大泉洋の漫才聞いて(大泉洋に邪魔されながらも、かろうじて内田けんじの意図を追いかけて)、ようやく三回目で(自分が気付ける範囲での)全ての伏線を噛みしめながらおさらいする。
デビュー作「運命じゃない人」は、まぁ複雑めな時制の多重化が肝だったけど、一度見りゃ I Understand な気分になれた。しかし、本作のニュアンスの微妙さを味わうには、絶対に2回目は必須だね。
もし、あなたがこの作品見たことないんだったら、とにかく全ての情報をシャットダウンして、「見るべし!」だね。こんなとこなんか読んでちゃダメだぞ。
「いかん、いかん、スルーだ、スルーだ」って、せめてこの行で読むのは止めて、「ヤホーで調べてみよう」なんてことも思わずに、な〜んにもわからないまっさらな状態で見るがよろし。
いやあ〜、でも、そりゃあ、こんなのさすがにわかりっこないわな。上手すぎるってば、
特に冒頭シーンに二重の意味(つうか二重どころか、ねぇ〜)を感じるなんて、どう考えても出来っこないもの。観客を置いていく(しかも意図的に)演出が憎たらしいったらありゃしない。
タイトルが出る頃には「あれっ、これって、どうなってるんだ?」って、頭全体疑問符だからね。
そんでもって、中盤から終盤にかけての、途方に暮れるアノ場面転換。
コメンタリーでの監督のセリフが憎ったらしいよなぁ。観客の感情移入を操作するために、敢えてここで空白期間を作ってるって言うんだものなぁ。
「なに? なに? なに? いったい何が起きてるの?」と、その意図通り、ただただ翻弄されてしまっちゃった。
いい奴? 悪い奴?
そんな単純な二択さえ一周もニ周もしちゃいそうな疑問符頭を、なんだか鼻フックで引きずり回されてるような気分のうちにようやく少しづつ明かされる真相。
う〜む、なるほど、なるほど。
しかもラストは、こんなにキレイにまとめられちゃあ……
やったね。うん、やられたよね。