3月のライオン 1巻

揃えただけで満足して未だ手を付けられていないハチクロをさしおいて、まずはこちらから囓ってみた。

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

う〜ん、いいねぇ〜。なんだか凄く入っていけてしまった。かなりツボかも。
自分の子供時代とピッタリ重なるわけでもないのに、下町な雰囲気が醸し出してくれる懐かしさ。そして何より、登場人物達のみな魅力的なこと。
ガリガリなものを拾ってきてしまう癖のあるあかりさんの、似合うとは思えないはずの夜の顔にドッキリ。モモはもう愛らしいったら、ありゃしない。かーいいーってばよぉ〜。まだ幼さの残るひなただけど、これからきっと零の恋の相手になっていくんだよね。ってことは、時間軸的にはちょっと長尺だったりするのかな。
村山聖をモデルにした、ライバル二海堂の造型も、もう抜群。じいやを含めて、とってもいいアクセントになってる。
強烈なこの周りに比較すると、主人公の零が今はまだ描き方が透明に感じられる。本人に語らせるのではなく、周りを描き込むことでじっくりと浮かび上がらせていく、という手法なのかな。これからも楽しみな作品だ。