新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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錯視芸術の巨匠たち 世界のだまし絵作家20人の傑作集

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Amazonは書影がなかったので、楽天の方を貼っておこう。

エッシャー、ダリ、北岡明佳福田繁雄など、古今東西の作家の傑作を厳選した摩訶不思議な世界を大公開。オプティカル・イリュージョン・アート、錯視図形、組み込み絵画といった人間の視覚をあざむくアートの競演。

これは良かったよぉ〜。だまし絵とか不可能図形とか大好きな人、「作詞作曲」って聞いて「錯視錯覚?」って空耳っちゃうような人には、こたえられない画集(になるのかな?)だと思う。
たとえば冒頭のアルチンボルドだけだって、これだけまとめて見られる機会もそうそうないように思う。それがこれだけの作者の代表的な作品が、これほど集まってるんだもの。
ほぉ〜っで、へぇ〜っで、ええ〜っで、ひえ〜っで、オモローな気分になること間違いなし。全部カラーで、大量の図版にもう溜め息出ちゃうほど。値段にも溜め息出ちゃうのが、ただ一つの難点かも。
どういう人のどんな作品が扱われてるの?って疑問あるだろうから、目次もご紹介。名前に見覚えない人がほとんどだったけど、作品見たら「ああ、これかぁ」ってのは結構あったな。勿論、初めての出逢いでも、嬉しくなるものがたっぷり。

第1章 ジュゼッペ・アルチンボルド 合成的手法による肖像画
第2章 サルバド−ル・ダリ 視覚の驚異
第3章 サンドロ・デル=プレ−テ 知覚の変化
第4章 ヨ−ス・ド・メイ パラドックスな世界
第5章 M.C.エッシャ− 知性と魂の巨匠
第6章 福田繁雄 遊び
第7章 ロブ・ゴンサルヴェス 魔術的リアリズム
第8章 マチュ−・ハマ−ケルス 視覚的構成主義
第9章 スコット・キム アンビグラム
第10章 北岡明佳 錯視芸術
第11章 ケン・ノ−ルトン モザイクの肖像画
第12章 ギド・モレッティ 変容する彫刻
第13章 ビック・ムニ−ズ 媒体の変化
第14章 オクタビオ・オカンポ 変容するア−ト
第15章 イシュトバン・オロス アナモルフォ−シス
第16章 ジョン・ピュ− トロンプ・ルイユ
第17章 オスカ−・ロイテルスバルド 不可能な図形
第18章 ロジャ−・シェパ−ド 心の視界(マインド・サイト)
第19章 ディック・タ−ムズ 球体の世界
第20章 レックス・ホイスラ− さかさま絵画