新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

作家と遊ぼう! MYSTERY COLLEGE

  • トークセッション「回想の推理作家たち」

司会:大沢在昌 出演:西村京太郎、佐野洋、三好徹
この出演者三人がまとまって見られるのは凄いことだよなぁ。重鎮達の言葉の重み(静かな迫力)に、緊張する大沢親分という構図のおかしさよ。

  • ミステリー検定

出演:北方謙三、権田萬治、新保博久真保裕一楡周平 他:北村薫山前譲
(他ってのは、会場内で見かけた有名人)
1問2点の50題。問題は比較的易しめ。半数近くは自信持って書けたかな。知るか!といった問題も混じってるけどね。優勝は88点の創元の桂島さん(編集者の鑑!)、2位3位は84点。ちなみに私は76点。あと4問だったかぁ。

  • トークセッション「乱歩賞作家のからさわぎ」

司会:東野圭吾 出演:福井晴敏高野和明薬丸岳 他:真保裕一
口調で感じた4人の雰囲気を一言(三文字)で表してみよう。東野圭吾:親分肌。福井晴敏:オタク。高野和明:理知的。薬丸岳:普通人。

対局者:竹本健治新井素子
今回一番の地味企画(だろう)。VTR上映前に覗いたら新井素子が、上映後に覗いたら竹本健治が打っていた。観客数は共に一桁台。せめて将棋だったらなぁ。

  • VTR上映(「消えた理事長」「乱歩賞選出風景」)

企画・脚本・総指揮:我孫子武丸、撮影・編集:京極夏彦
延々と次々と唯々諾々と作家達が出てくる”だけ”のビデオといえばただそれだけなんだけど、笑劇の結末! バカミスといえばバカミス。いや、ミスか? う〜む、いろんな意味でミスだろう、That's OK!

司会:田中啓文 出演:我孫子武丸、朝暮三文、田中哲弥、飯野文彦
落語&講談は見なかった、この5人のトークのみ。飯野文彦の下ネタにゲラゲラ笑ってたら、会場の雰囲気は白かった。えっ、俺だけ? このいたたまれなさ、どうしてくれよう。

  • トークセッション「OK講堂の決闘」

司会:逢坂剛 出演:霞流一、菊池秀行、樋口明雄
最初はミステリー映画の話だったそうだが、私が見始めたときには古い西部劇の話ばかり。しかし、まぁ、逢坂剛独演会の趣き。菊池秀行はなんとか食らいついていくが、霞流一は借りてきた猫のよう、樋口明雄……いたっけ? 最後は4人で早撃ち対決。

  • クイズ大会

出演:作家多数(15人以上いたので、名前は割愛)
企画全終了後の唯一の全員参加企画。三択クイズ勝ち抜き戦の三回勝負。ほぼ全員正解する簡単クイズか、誰もわからんような超難問クイズか、どっちかしかなかったような(笑)。私は毎回早々に脱落してしまった。斜め前に座ってた人が優勝してたよ。うーん、キリストの生誕地(馬屋らしい……ちゃうちゃう、うらやましい)。
 
でもって、これにてMYSTERY COLEEGEお開き。手際の悪さが際立ってたり、作家を近くで見ることが出来る以上の¥2,000分の価値があるかどうか、ちょっと微妙だったりはしたけれど、こういう企画を立ててくれたこと自体が大歓迎!
1,500人分のチケットが完売するとは正直思ってなかったんだけどね。素晴らしいことだと思いやす。しっかし、若い女性率の高いこと、高いこと。これがミステリ・ファンの分布を示しているものとは、到底思えない。ミステリ・ファン中のミーハー度の分布なのだろうか?(笑)
 
ミステリーズMLのメンバでつるんで行ってたので、その後は飲み会。お好み焼き・もんじゃ焼き食べ放題・生ビール飲み放題で3時間¥3,200。安い。3時間もお好み焼きだけ食い続けられるんかいなと思ってたけど、意外にいけたな。
ほんでもって実は、もんじゃ焼きって人生初の体験。こんな食べ方をするもんだってこと自体も知らなかったよ。汁っぽい状況のまんまでどうにかして食するもんだって想像してた。う〜ん、旨いけどじれったい食いもんだな。