新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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いけちゃんとぼく

いけちゃんとぼく

いけちゃんとぼく

ザ・ベストハウス123」というTV番組はほんの数回しか見てないのだけど、たまたま見た回が本書を紹介したものだった。そこでは大胆にも、本書の結末を堂々と明らかにしていたのだった。その行為自体は、おそらく賛否両論を生んだであろうと想像するけど、でもきっと売上には相当貢献したんじゃないかと思う。
そりゃ、いい話なんだもの。うわぁ〜、そんなの不意打ちのように読まされたら、泣いちゃうよ。
不意打ち奪われたショックはあっても(ミステリ読みとしては完璧なネタバラシには、「そりゃないだろー」と言いたくはなったが)、「いい話」であることを確認するだけだって、充分価値ある絵本(うちの図書館では漫画に分類されてた)だと思う。
西原理恵子ってズルイよね。無茶苦茶やってたり、バカだよねっとか、くっだらねぇーとか思わせたり、笑かせたりしながら、ふっと落とす作品書いたりするんだもの。油断してクレヨンしんちゃんの映画に子供連れてって、大人が泣かされちゃったりするのと、同じ現象なのかな。