新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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決して一人ではないうなぎ

昨日はかみさんの母親が入院している熊本の病院までお見舞いに。夜は今度はかみさんの父親と一緒に、三人で柳川へせいろ蒸しを食べに。
以前も書いたことがあるが、うなぎを喰うにはせいろ蒸しに限る。日本全国あちこちのうなぎの本場なんて、目くそ鼻くその背比べだ。普通に白ご飯に蒲焼き乗せて有り難がってるようじゃ、たかがしれてる。旨いことは旨いだろうが、たかだかクラスの優等生レベルを越えることなど出来ないだろう。
そこでだ。声を大にして主張してやる。うなぎはせいろ蒸しだ。もう絶対にこれっきゃない。タレ付きのご飯をせいろで蒸してあるから、甘辛いタレがご飯全体に染み渡り、ホクホクのうなぎと、もう絶妙の一体感。この引き離せないコンビネーションを知ってしまったら、あなたもきっとこう呟くはずだ。
「うなぎよ、キミはもう決して一人ではない」
いや、実際にそんなことを呟く人はいないとは思うが。でも、こう言う人はいる。これはもう、絶対にいると断言しても良い。
「これはもう、うなぎのコペルニクス的転回やぁ〜」
常識を超えたところにしか”天才”は存在しない。そんじょそこらにはいない”天才”と出逢う感動。クラスの優等生程度で満足してちゃ、”感動”なんて味わえないぞ。
でも、うなぎの焼き加減は波があるから要注意だぞ(超有名店でも焼きすぎで苦めのうなぎが出てくることが、ままあるのだよな。実は昨日もそう。炭火で大量に焼いてるとムラが出るのはしょうがないのか?)