新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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白と黒のナイフ

5/16 TV東京放映分。
法廷サスペンスとして決して悪くはない作品だとは思うが、謎解きのタイミングが勿体なさ過ぎる。逆転劇があって一息つく間も与えず謎解き。これは「おお、なるほど〜」と思わせてくれるのに、あっさりとスルー。でもって今度は逆に、たっぷりと間を空けてからのどんでん返し……って、これじゃどんでんになってないやん!
どんでんの後に謎解き入れるか、せめていっぺんに片付けてくんなくっちゃ。謎解きはとっくの昔に終わってるんだから、これはそれに乗っかったと思わせて、もう一段どんでんを畳みかけてくるつもりなのかと、余計な期待でドキドキしちゃったよ。
まぁミステリとしての要請よりも、作劇としての要請が強いのだから、仕方ないのだろう。どんでん返しを先に持ってきて、その後に理知的な謎解きでは、ドラマとして盛り上げにくいだろうからな。謎解き抜きでは理解しにくいわけだし、先に済ませちゃえってのも理解出来る話かも。
ああ、でも、やっぱこれじゃ、ミステリとしては悲しいよ。
「映画ってほんとにいいもんですね」って言えないな。