新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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超能力番組を10倍楽しむ本

超能力番組を10倍楽しむ本

超能力番組を10倍楽しむ本

”情報番組”っぽい顔をした「あるある」ですらああなんだから、いわんや超能力番組をや。
ってなわけで、わかっちゃあいたけど、そんな超能力番組の嘘をあれこれと解明してくれるのがこの本。子供から読めるような造りになっているので、本のサイズの割には解明のバラエティさは薄いし、ミステリ的な謎解きの面白さもさほどでもない。子供だましで、恥知らずなことをよくやるよなと、あきれかえっちゃうだけってな世界かも。
超能力番組の馬鹿馬鹿しさは良く伝わったが、「へぇ〜、そういう仕掛けになってたのか?!」という驚きはあんまりなかったので、その手の興味中心で読んでしまうとちょっと物足りなさは感じられた。
 
しかし、ちょうどこの本を読んでるときに、マリックのスペシャル番組に、作中でインチキが暴露されていた王強が登場していたのには吃驚させられた。「彼女は本物」みたいに盛り上げていたマリック、大丈夫か? 二人で営業回ろうという魂胆じゃないよね? 組んだら無敵だものな。
いや、まぁそれは邪推だろうが、ゲストの中にマイナーな俳優が何故かぽつんと混じっていて、なんとこの人は中国語が話せて、王強に一番近い席に座らされて、王強が透視で唯一成功させたのはこの俳優の書いた文字だったってのは…… これでも邪推?