新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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テシス−次に私が殺される

2/1 洋画★シネフィル・イマジカ放映分。
「オープン・ユア・アイズ」「アザーズ」の監督、アレハンドロ・アメナーバルのデビュー作。
期待通りの秀逸なサスペンス映画だった。比較的ストレートな真相のくせして、何度も何度もひっくり返しを用意して、主人公同様誰を信用していいかわからなくなってしまう。あまりにも無防備な主人公(「ミツバチのささやき」のアナ・トレントの成長した姿だよ)とか、隙のない脚本では決してないが、処女作としては納得の出来。
ちなみに「テシス」とは、学位論文を意味するスペイン語らしい。副題があるからいいが、これだけならなんだかさっぱりわからんぞ。