無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

同タイトルの短編集も、マイフェイバリットな一作だった。
中でも表題作と共にお気に入りだったのが、
「スーパーマンの子孫存続に関する考察」だったんだけど、
これもこの傑作選に収めて欲しかったなぁ。
 
本作はタイトルは同じだが、ヒューゴー賞/星雲賞受賞作品を
中心としたニーブンの傑作選。
受賞作セレクトのため、「太陽系(ソル)辺境空域」
中性子星」「ホール・マン」と、アイデアの似通った作品が、
まとまってしまったのが、傑作選としては若干のバランス感の欠け。
(いずれもたしかに傑作ではあるんだけど)
 
ベストはやはり表題作。
ハードSFの論理と、ロマンチックで哀切な終末物というプロットが
両面から見事に絡み合った傑作短編。前者があってこその捻りも光る。
そもそもこの傑作選が編まれるきっかけになったのが、この作品の映画化。
テッド・チャンの「あなたの人生の物語」を見事に映像化させた
映画「メッセージ」の製作者が今度はこの作品を映画化するそうなのだ。
チャンの映像化のような困難なものではなく、そのまま映像が浮かぶ作品なので、
その意味での凄さは期待できないかもしれないけれど。
 
第二位は「中性子星」で。この力の意味をよく知らなかったので、
この作品で初めて知ることが出来た。勿論、作品自体もお見事。
 
第三位はユーモア枠から。この枠は「スーパーマンの……」で
あって欲しかったけど、ほのぼのと笑えた「馬を生け捕れ! 」で。