安堂鍵乃子の暗号事件簿 1巻
ほとんどがこんなの暗号じゃないってものばかり。
単に特別な文字を使ってるだけってのだらけ。
まぁマジメに暗号されても、コミックスとして
そんなには面白いもんにはならんかもしらんけど。
色々と奇をてらった設定とかも今一乗れず、
画もあまり好きなタイプではない。
最終話(前後編の前編)で、急にミステリ展開になって、
次巻に繋げる引きを見せてはいるけれど、
ここで止めとくのが得策のような気がする。
鴨乃橋ロンの禁断推理 4巻
この巻は長めの作品だけの二本立て。
「夜蛇神様殺人事件」はまたしても犯人指摘のロジックは悪くはないんだけど、
やっぱりなんかすっきり感が薄いんだよなぁ。
プレゼンの仕方が今ひとつ足りない気がする。
「渋谷黙示録連続殺人事件」
でもって、いよいよM家との直接対決。
サスペンスとミステリ的な真相とバランスは悪くはないが、
探偵としての絶望を与える、というには、強度が弱いかなぁ。
ただまぁ、このレベルのものはそうそうはないので、
これからも少し期待しつつ、読んでいくことは間違いないな。
鴨乃橋ロンの禁断推理 3巻
これまでで最長の「孤島天文台殺人事件」の解決編。
犯人指摘のロジック二つは良いが、その伏線の描写はいまいちわかり辛かったかなぁ。
言われれば「ああ」とすっきりわかるように描いておいて欲しかったな。
トリック二つはどちらもそう上手くはいくかなという疑問が残る。
とはいえ、これまでで一番本格ミステリ的で、そこそこの合格点の作品かと。
そして、シリーズを貫くだろう設定の登場。まさかのロンの出自が突然明かされる。
続く三作品はいずれも短い物で、ポイントが絞られた作品。
「夜明けの砂場殺人事件」は細かい手掛かりは若干面白いが、ハウダニット1本の小品。
「毒入りカフェラテ殺人事件」「マッドカメレオン殺人事件」は、映像手掛かりがメインだが、
これらも若干わかり辛い。まぁ雑誌掲載時とそもそも大きさが違ってるってこともあるだろうけど。
ところで、カフェラテに綺麗に毒入りカプセル入れられるかしらって、ちょっと突っ込んでみる。