新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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継ぐより先の未来

昨日は相模大野まで電車で行って、ブックオフの相模大野店、16号相模原上鶴間店を
はしごして、町田まで戻るというパターンの歩きing。買い物とかもあって、16,058歩。
今日は遠出はせず、近場のホームセンターまで往復の9,669歩。
 

2巻は以前買ってるので、これで完了。ホーガン原作としては、やはり予想通り「星を継ぐもの」より先に揃ったな(こちらはまだ3,4巻が買えてない)。あとは「未来からのホットライン」(これは1巻完結)だな。
 

レヴィンソン&リンク劇場 皮肉な終幕

 
刑事コロンボ」の作者として有名なこのコンビ。
 
個人的には、より忘れられないのが、TVムービーの本格三部作。
「殺しの演出者(謎の完全殺人)」「殺しのリハーサル(刑事マッカロイ 殺しのリハーサル)」
「ギルティ・コンサイエンス」(括弧内はパッケージになった時のタイトル)
 
特に「殺しのリハーサル」は「探偵~スルース~」「デストラップ」と共に、
自分のミステリ映画ベスト3に入れるような作品。
(ミステリファンは絶対に必見の一作と言って間違い無し!)
 
そのコンビが書いた短編ミステリ集なのだから、これは読み逃せない。
 
とはいえ、これって全作、結局ちょっと洒落たクライム・ストーリーというか、
ミステリ・コント(お笑いの要素じゃなくて、寸劇って意味でね)だった。
 
というわけで「読めた」という満足感は大きかったものの、
評価としてさほど高い点は付け辛いかな。なので、採点は7点。
 
ベストはダントツで、オチの衝撃度から「最後の台詞」に決定。
第二位も悩み無く、本書のタイトルが一番似合う「愛しい死体」に決定。
この二作が抜きん出てて、次が選びにくいのだけど、残る一作は「ジェシカって誰?」かな。
 

四元館の殺人―探偵AIのリアル・ディープラーニング―

 
ちょいちょいちょい、かなぁ。
 
相変わらず、とんでもないことをやってるんだけど、
ここまで来たら、さすがに、ちょ待てよ、と云いたい。
(決して、キムタク風に、ではないです)
 
これはもうバカミスとか、奇想トリックの範疇を超えてる。
奇想に目が無い自分でも、これを面白がれるほどの許容力はないや。
 
相以と以相のAI感も無くなってきてて、
更にこんなとこまで行っちゃったら、
このシリーズへの興味は完全に失せたわ。
 
採点は6点。現時点、今年の自分のワーストだな。
 

ヨルガオ殺人事件(上)(下)

 
おお、さすがのホロヴィッツ
これだけ安定して出来が良く、面白いのはさすがだな。
現代本格の紛れもない第一人者。しかも古典好きをも虜にする魅力。
 
シリーズ前作同様、一作書くのに実に二本分以上の労力(完全に別の作品のように見えて、
関連性を紛れ込ますのだから、単純な二本以上の労力がいるだろう)をかけた作品。
 
これまた前作同様、作中作の出来が良い。クリスティのオマージュ感も健在。
伏線が全て繋がって、すっきりと鮮やかなフーダニットの手管。
贅沢に短編ネタまで放り込まれてる。
 
本編の方も負けじと、全ての登場人物に動機の説明が付けられていく展開は
やはり非常にクリスティ的。
そして、これまた伏線が綺麗に収束されていく、納得のフーダニット。
 
趣向としては前作の方がより優れていると思うが、
端正なミステリとしては本作も引けを取らないかも。
 
採点は大満足の8点。
 
これだけ納得の作品を見せつけられたら、
今年もやっぱ堂々と三冠をかっさらっていくんだろうなぁ。
 

東亰の伝説の7人

休日の今日は、町田まで歩きing。

1.,2.は「黒祠の島」の漫画文庫版が結構良かったので、こちらも。3.は福本伸行の短編がごそっと収められた短編集。4.は順調に刊行されてるようで、とりあえず百円落ちは買っておく。